「今話題の日野原氏!!」 おすすめ度:
投稿日:2002-08-14
日野原氏の本は、老若男女の人たちに親しまれている。明治生まれで、今なお現役の医師である、彼の生き方に共感することが多いからだろう。この本は、昭和59年の1月から半年の間、毎週1回、朝日新聞の『みんなの老後』の欄に掲載されたエッセイを本にしたものである。そのため、今話題の『生き方上手』より医師日野原重明氏の叡智が凝縮されている。老いてもいつも何かを創めるという姿勢で生きようと努力し、四季折々に触れながらつづった本書は、日野原氏の老人像がうかがえる。「創める」にたくされた言葉の意味。それは、創めるというのは、自分とは異なった地に新たにさし木をするのでなく、尊敬する先輩や心の師に自分という老木のまだ芽を出しえる枝を接ぎ木して、命の水を吸い上げることである。「老いても生きる努力を続け、前向きの行動を繰り返す人は、老いた身にも「習い性となる」ものが勝ちとれる」といった言葉は、今日を精一杯生きること、努力して生きることを意味すると思う。