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がんばらない (集英社文庫)

鎌田 實
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がんばらない (集英社文庫)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:集英社
がんばらない (集英社文庫)のカスタマーレビュー

「医者のあり方」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-06-04

この本では「医者のあり方」についてかなり考えさせられた。「出来るだけ長く生きる」ということが時と場合によっては、必ずしも大切ではない、ということがわかった。
自分では、具体的な希望はあるが、その場に応じた適当、かつ、安全な判断がどうしてもできない(医療の専門的な面でである)患者。その患者の命を左右する医者。
医者によって、幸せな死に方ができるか、悲みと苦痛でたまらない死(世間一般的には、死とは後者の見方でみられると思うが)を味わうかが決まる、ということを改めて実感した。
「死は別に恐ろしいことではない」というようなことが本書に書かれていたが、本来そうあるべきではないのだろうか。というより医者によってそうなるべきことだと思う。
こう考えてみると、「医者」という職業とは、本当に神聖な職業である。
この本で登場して、そして死んでゆく患者さん達は本当に幸せな死に方をしている。それはこの本での筆者である鎌田先生のおかげにほかならないのである。
鎌田先生は本来あるべき医者の姿だと僕は思う。日本中、世界中の医者、または、それに類する職業に携わる人達が鎌田先生のように、患者さんのことを第一に考えるようになる日がいつかくることを願う。
とにかく読んでいて「医者のあり方」についてとても考えさせられる本だった。

「自分の治療は自分で決める。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-01-10

患者さんは今まで一生懸命頑張って生きてきたんだから、もう「頑張らなくていい」。
あとは医療スタッフが最善の医療を提供できるように「頑張る」。
そして、最善の医療を受けながら、どの治療を選択するかは患者さん自身で決める。

鎌田先生が実際に受け持った患者さんの話がたくさん書いてあります。
どれも悲しいけれど、最後には温かな気持ちで涙が止まりません。
人が忘れていた大事なものを思い出させてくれます。

医療人として、自分ももっと「頑張らなければ」と感じることができました。

「がんばっている人が書いた本」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-07-28

鎌田さんは、医者として相当にがんばっている事が、この本から読み取れます。医療がどうあるべきか、という事を考える上でも参考になる本ですが、人生を何にささげ、どれだけ頑張れるかを考える上でも役に立つ一冊です。

医者として地域医療を向上させてきた。その方向性が間違っていなかったからこうして評価されるわけだが、個人的な時間を削ってまで患者に向き合う姿勢があったからこそ、成しえた結果だと思う。

一生懸命に生きることの素晴らしさを教えてくれる一冊です。

「がんばったからがんばらない」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-06-26

つぶれかけていた病院の再生と地域医療に対する医師・看護師などの熱い思いが伝わってくるのはもちろんですが、患者や家族がどう「生」と「死」に向かい合うかというのが実に良く描かれていると思いました。なかでも、たぬきのおばあちゃんが「(じいちゃんが)治らない病気だと知っていたら、じいちゃんの布団の中に入って一緒にいろんな話をしてあげたかったのに」というところには泣きました。何よりすごいのは、このおばあちゃんの言葉を聞いてから、この病院が告知にこだわるという姿勢に変わった事だと思います。医師が患者から学ぶ事があっていい。謙虚な気持ちに心打たれました。

「がんばってるじゃん!」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-03-15

この本を読んでからは、人が生きていくことの限界(死)と言うものを
謙虚に考えられるようになった気がします。
それまで、死を避けてがんばって生きなければと思っていました。
その思いは死んでいく人に対して、「もっとがんばれよ」って言う言葉になっていました。
しかし、人間が生きているってことは生かされてるって事なんだって気づかされました。
著書に出てくる人たちは、限界ぎりぎりまで「がんばって」いる。
そんな人たちに無神経に「がんばれ」って言っている自分を恥ずかしく思いました。
人は努力だけではなくて、いろいろな関係の中で生きているのだという
メッセージをこめてある本だと思います。