「大切な人をみおくるときに・・」 おすすめ度:
投稿日:2001-12-21
自分の母親がガンと知ったときの娘の気持ちはいったいいかばかりのものだろうか。まして、娘自身が医師だとしたら?
この本は、医師である著者が「病院へ行くのはいやといったらいや」と手術や病院での看護を拒否した母と、最後まで真摯にむきあった日々をつづったものである。医師としての自分と、ひとりの娘としての自分の気持ちが、ときに揺れ動きながら、家族とともに個性的な母を看護する様子は、介護の本にありがちな家族だけの視点だけでなく、冷静に介護社自身や医療者、家族を冷静に見続ける観察眼があり、読み込まされるものがある。
また、在宅介護をするにあたってのさまざまなアドバイスもわかりやすく書かれている。
一人の人をみおくることのたいへんさと同時にあたたかさ、かけがえのなさがよくつたわってくる一冊。
愛する人をおくった方にもいまいちど、目をとおしてもらいたい、そんな本である。