「澄みきった、清水のような《愛》に、心洗われて」 おすすめ度:
投稿日:2002-12-11
往年の日活スター夫妻による、長年にわたる闘病/看護の日々を綴った一冊……、表面だけをとらえるとそうだし、裕次郎、アキラ、芦川いづみ(近影あり。いづみファンの方は、要チェック)…といった面々があちこちに登場するのは確かだが、何というかこれは、そうしたワイドショー的、女性週刊誌的な視点からの好奇心に応えるだけの本ではない。
小高雄二、清水まゆみ、という俳優として、というより、小高尊(たかし)、小高鞠子(まりこ)、という「ひと」として(本文中でも、本名で執筆している部分がほとんどである)、夫の病を間に抱えながら、いや、それゆえに、より深く純粋な愛を育んできた、あるカップルの姿が、手記、モノローグ、印象的な詩(雄二氏は、本名で詩集『転位の序曲』を上梓している)などにより、立体的な構成で紡ぎ出されている。
表紙の写真(親友の長門裕之氏が撮影。そういえば「特ダネ登場!」で、本番中8ミリカメラを廻していたのが思い出される…)からイメージできる、本当にそのままの、さわやかな本であり、こんな風に人を愛し、愛されて、生きたいものだ……、と、心から思ったことであった。
お二人がコンビを組んだ《作品》の中では、もしかするとこれが、最高の一作なのではないだろうか。
そしてもちろん、『物語』は続いてゆく―――。
「いのち微笑む」 おすすめ度:
投稿日:2001-05-09
スターの清水まゆみさんが、30年も難病と戦う夫小高雄二さんの看護に明け暮れた日々を振り返って、ふつうの奥さんより、二人で過ごす時間がながく取れただけでもしあわせ、という言葉に感動しました。そして、その言葉がけっして強がりでも見栄でもなく、自然な真実をあらわしていることが、読んでいるうちに伝わってきます。